16.アプレット

 コマンドプロンプトから起動していたプログラムをアプリケーション(application)と呼ぶのに対して、Webブラウザ上で動くプログラムをアプレット(applet)と呼ぶ。 アプレットはWebサーバからダウンロードされてWebブラウザ上で実行されるのに対して、 Webサーバ上で実行されるプログラムはサーブレット(servlet)と呼ばれる。 アプレットではセキュリティーの観点から、ユーザマシン上のファイル操作ができない等、アプリケーションよりも処理が制限されている。
(Webブラウザ上でアプレットを動かすための準備はこちら、このページのサンプルアプレットの実行には、認証ダイアログに対して、

このJavaWeb資料と同様の、ユーザ名:java、パスワード:javajava を入力する)

  1. アプレットの作成手順
    1. アプレットのクラスの作成
      Appletクラスを拡張して宣言する!
      import java.applet.Applet;
      
      class クラス名 extends Applet
      {
      
      }
      
      • 簡単なアプレット
        // 「ようこそJavaアプレットへ!」と表示する
        import java.applet.Applet;
        import java.awt.Graphics;
        
        public class Sample1 extends Applet
        {
        	public void paint(Graphics g)
        	{
        		g.drawString("ようこそJavaアプレットへ!", 50, 50 );
        	}
        }
        // end of Sample1.java
        
      • paint()メソッドはアプレットの画面が描かれるときにWebブラウザから呼び出される
      • Graphicsクラスのオブジェクトを受け取る
    2. コンパイルしてクラスファイルを作成
      > javac Sample1.java
    3. HTMLファイルを用意
      <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
      <html>
      <head>
      <title>title</title>
      </head>
      <body>
      <applet code="クラスファイル名" width="幅" height="高さ">
      </applet>
      </body>
      </html>
      
      例:Sample1.html
      <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> <html> <head> <title>Sample1</title> </head> <body style="background-color: lightblue;"> <applet code="Sample1.class" width="400" height="300"> </applet> </body> </html>
    4. アプレットビューア(appletviewer)を使ってアプレットの実行
      > appletviewer Sample1.html
    5. WebブラウザでHTMLファイルを開いて見たいところだが...
      ★Javaセキュリティによってブロックされる!
    6. アプレットを公開・・・サンプル
      HTMLファイルとクラスファイルをサーバにアップロード!
  2. 色々なアプレット