ちょっと横道

1. 「西暦年数が100の倍数のときは400で割れる年、
   100の倍数でないときは4で割り切れる年を閏年とし、
   その他を平年とする。」 をそのまま実現すると、
   
   
   
   
   • if文を入れ子にして

   /* 閏年か平年かを判定するプログラム */
   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
   	int	n;
   
   	printf("西暦年を入力して下さい：");
   	scanf("%d", &n );
   
   	if( n % 100 == 0 )
   		if( n % 400 == 0 )
   			printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   		else
   			printf("%d 年は平年です。\n", n );
   	else /* n % 100 != 0 */
   		if( n % 4 == 0 )
   			printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   		else
   			printf("%d 年は平年です。\n", n );
   }
   /* end of leap00.c */

   • 下の様な内側のif-elseを囲っている{}は不要である。何故か？

   /* 閏年か平年かを判定するプログラム */
   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
   	int	n;
   
   	printf("西暦年を入力して下さい：");
   	scanf("%d", &n );
   
   	if( n % 100 == 0 )
   	{
   		if( n % 400 == 0 )
   			printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   		else
   			printf("%d 年は平年です。\n", n );
   	}
           else /* n % 100 != 0 */
   	{
   		if( n % 4 == 0 )
   			printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   		else
   			printf("%d 年は平年です。\n", n );
   	}
   }
   /* end of leap0.c */

   
   
2. 「西暦年数が4で割り切れる年を閏年とし、
   さらに100で割り切れる年は平年に戻し、
   400で割り切れる年は再び閏年にする。」 をそのまま実現すると、
   
   
   
   
   • if文を入れ子にして

   /* 閏年か平年かを判定するプログラム */
   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
   	int	n;
   
   	printf("西暦年を入力して下さい：");
   	scanf("%d", &n );
   
   	if( n % 4 == 0 )
   		if( n % 100 == 0 )
   			if( n % 400 == 0 )
   				printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   			else
   				printf("%d 年は平年です。\n", n );
   		else
   			printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   	else
   		printf("%d 年は平年です。\n", n );
   }
   /* end of leap01.c */

   • if-ifとインデント（字下げ）レベルが深くなるし、 elseが対応するifから離れて見通しが悪い
   
   
3. 条件判定（if）の条件を否定（not）してみると...
   
   
   
   
   • if文を入れ子にして

   /* 閏年か平年かを判定するプログラム */
   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
   	int	n;
   
   	printf("西暦年を入力して下さい：");
   	scanf("%d", &n );
   
   	if( n % 4 != 0 )
   		printf("%d 年は平年です。\n", n );
   	else if( n % 100 != 0 )
   		printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   	else if( n % 400 != 0 )
   		printf("%d 年は平年です。\n", n );
   	else
   		printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   }
   /* end of leap02.c */

   • else ifという便利な記法を用いることができるので、 インデント（字下げ）レベルが深くならずに済む
   
   
4. 上のやり方では、「...閏年です。」とかの表示の仕方を変更する為には、
   ２箇所ずつ同じように変更しなければならない。
   
   
   • if文を一個にすると、それぞれの表示部分をまとめられる

   /* 閏年か平年かを判定するプログラム */
   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
   	int	n;
   
   	printf("西暦年を入力して下さい：");
   	scanf("%d", &n );
   
   	if( 条件 )
   		printf("%d 年は閏年です。\n", n );
   	else
   		printf("%d 年は平年です。\n", n );
   }
   /* end of leap1.c */

   • このif文の条件を適切に埋めて完成せよ
     ヒント
     • 整数の集合を$N$、４の倍数の集合を$N_4$、１００の倍数の集合を$N_{100}$、４００の倍数の集合を$N_{400}$として、 閏年となる年の集合$L$を図示してみよ
     • また、$L$を$N_4$、$N_{100}$、$N_{400}$で表すとどうなるか？
     • 閏年は「400の倍数の年、または、100の倍数でない4の倍数の年」となる
     • leap0x.cで「閏年です」の部分に来るのはどの様な場合か？と考えても良い
   
   
5. この様に判定条件が複雑な場合は、その部分を別の手続き（関数）として実現し、
   判定部分と結果の表示部分を分けて考えた方が良い