関数ｍａｉｎ

mainの戻り値

今まで関数mainの定義を、
```
main()
{

}
```
と書いてきたが、本当は、
```
int main(int argc, char *argv[])
{

	return(0);	/* または return(1) */
}
```
と書くのが正しい
関数mainは実行環境（ＯＳ）に対して、終了状態をintの値として返す。
```
void main()
{

}
```
等は正しくない！
正常終了を表すためには、
```
return(0);
```
とゼロを返せば良い
異常終了の処理等に際しては、任意の関数の中から、
```
exit(1);
```
とノンゼロの値を実引数にしてexit関数を呼び出せば良い
このexit関数からは戻ってこない
exitの実引数はmainの戻り値として取り扱われる

コマンドラインの引数

コマンドラインの引数をプログラムに渡す方法がある
mainが呼び出された時に、
- 引数の個数を表す整数（argc: argument count）
- 引数文字列へのポインタの配列のアドレス（argv: argument vector）
が渡される
- ANSI Cではargv[argc]がNULLであることが保証されている
コマンドラインからmyechoコマンドに引数としてHelloとWorldを入力した例：

エコー（echo）プログラムを作ってみよう

/* コマンドラインの引数をエコー（画面に表示）する */
#include <stdio.h>

int main(int argc, char *argv[])
{
	int	i;

	for( i = 1; i < argc; i++ )
		printf("%s\n", argv[i]);
	return(0); /* exit(0)でも良いし、無くても良い */
}
/* end of myecho0.c */

本物のechoコマンドのように全ての引数を一行に表示するには...

/* コマンドラインの引数をエコー（画面に表示）する */
#include <stdio.h>

int main(int argc, char *argv[])
{
	int	i;

	for( i = 1; i < argc; i++ )
		printf("%s%s", argv[i], (i < argc-1) ? " " : "" );
	printf("\n");
	return(0); /* exit(0)でも良いし、無くても良い */
}
/* end of myecho.c */

条件式（式 ? 式 : 式）について調べよう！
argvはcharへのポインタへのポインタだから...

/* コマンドラインの引数をエコー（画面に表示）する */
#include <stdio.h>

int main(int argc, char *argv[])
{
	while( --argc > 0 )
		printf("%s%s", *++argv, (argc > 1) ? " " : "" );
	printf("\n");
	return(0); /* exit(0)でも良いし、無くても良い */
}
/* end of myechop.c */

while文の中の --argc を argc-- としたらどうなる？
printf() の引数の *++argv を *argv++ としたらどうなる？

引数だけでなく、argv[0]すなわちコマンドそのものも表示してみよう！

サイズを与えて白旗を表示してみよう！

例
　wfcl 8 6

/* コマンドライン引数で与えたサイズの白旗を画面に表示する */
#include <stdio.h>

int main(int argc, char *argv[])
{
	int	yoko, tate, i, j;

	if( argc < 3 )
		return(1);
	sscanf( argv[1], "%d", &yoko );
	sscanf( argv[2], "%d", &tate );
	for( j = 0; j < tate; j++ )
	{
		for( i = 0; i < yoko; i++ )
			printf("□");
		printf("\n");
        }
	return(0);
}
/* end of wfcl.c */

sscanf() について調べよう！

白旗ではなくチェッカーフラグを表示してみよ！

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