プログラム開発の手順

プログラム開発の手順

  1. プログラムの仕様決定
    1. 何が問題なのかを明確にする
    2. 解決のためのアイデアを練る
    3. 必要な仕様を決定する
  2. プログラム設計
    1. データ構造、アルゴリズムを設計する
    2. フローチャートを作成する
  3. プログラムのコーディング
    1. プログラミング言語の文法に従って、プログラムを書く
  4. プログラムのデバッグ
    1. 文法エラー、論理エラーを取り除く
    • このレベルでのバグはタイプミス程度のはず!
    • 要求仕様を満たしていないエラーは「仕様決定」で、
      処理手順の不具合は「プログラム設計」で、
      十分にデバッグされているべきである!!
  5. プログラムのドキュメント作成
    • 各工程でドキュメント作成を並行して進めるのが正しい!
    • ドキュメントには以下の2種類ある
      システムレベルドキュメント
      プログラムの保守、管理のための技術的情報の記録
      ユーザレベルドキュメント
      プログラム利用者のための使用説明書

アルゴリズムとデータ構造

Algorithm + Data Structure = Program

 アルゴリズム(algorithms)

 データ構造(data structures)

コンパイル(compile)&リンク(link)とファイル(file)

  • C言語のソースプログラム(source program)は純粋なテキストファイルで、
    その拡張子は.cである。 ソースファイル(source file)とも呼ばれる。
  • コンパイラでコンパイルしてオブジェクトファイル(object file)を得る。
  • リンカでライブラリ(library)とリンクして実行ファイル(executable file)を得る。
  • ライブラリとして標準ライブラリ関数等が予め用意されている。

 ファイル名

 Windowsの場合UNIXの場合
ソースプログラムファイル名.c
例:program.c
ファイル名.c
例:program.c
オブジェクトプログラムファイル名.obj
例:program.obj
ファイル名.o
例:program.o
実行プログラムファイル名.exe
例:program.exe
ファイル名
例:program

 コンパイルコマンド

MS Visual C++の場合
 clファイル名.c
(シー・エル)
例:cl program.c
Watcom C/C++の場合
日本語処理
なし
wcl386 /5s ファイル名
(ダブリュ・シー・エル386)
例:wcl386 /5s program
日本語処理
あり
wcl386 /5s /ZK0 ファイル名
(スラッシュ・ゼット・ケイ・ゼロ)
例:wcl386 /5s /ZK0 program
UNIXの場合
cc版cc -o ファイル名 ファイル名.c
例:cc -o program program.c
make版make ファイル名
例:make program

 実際の作業の流れ

  1. ソースプログラムはテキストエディタで作成、修正する
  2. コンパイルしてオブジェクトファイルを得る
    構文チェックによって、検出された文法エラーは修正する
  3. ライブラリとリンクして実行ファイルを得る
    検出された未定義オブジェクト等は修正する
  4. プログラムを実行し、テストする
  5. 論理エラーがあれば修正する

とりあえずコンパイルして実行してみよう

/* Hello World と画面に表示する */
#include <stdio.h>

main()
{
	printf("Hello World\n");
}
/* end of hello.c */
  1. 自分の名前をローマ字で表示するように改造しよう!
  2. 自分の名前を漢字で表示するように改造しよう!

MS Visual C++

プログラムの作成とコンパイルの仕方

  1. 自分のホームディレクトリ(Zドライブ)に作業用フォルダを作成する。
    新しいフォルダを作成し、半角英大文字で(例えば)「C」と名付ける。
    以後この作業用フォルダ(=ディレクトリ)でプログラム作成の作業を行う。

  2. WZエディタを使ってプレーンテキストとしてソースプログラムを作成し、
    作業用フォルダ「\C」に、名前を付けて保存する。 ファイル名は、〜.c とする。
    ex.
    	hello.c
    

  3. DOS窓を起動し、カレントドライブを「Z」にし、
    カレントディレクトリを作業用フォルダ「\C」に移動する。
    (ディレクトリとフォルダは同じ意味である)
    ex.
    	C:\Windows> Z:
    	Z:\> cd \C
    
  4. 実行プログラムに変換(コンパイル&リンク)する。
    ex.
    	Z:\C> cl hello.c
    
    ソースファイル名の拡張子 .c を付け忘れないように!
    エラーが見つかったら、ソースプログラムを修正し、上書き保存して、やりなおす。

  5. エラーがなければ、実行してみる
    ex.
    	Z:\C> hello
    	(hello.exeが実行される)
    
    所望の結果が得られない場合は、ソースプログラムを修正して、やりなおす。

コマンドプロンプト(DOSコマンド)の基本

 コマンドの最後は「Enter」(改行)キー を押すこと。
ドライブ名:
カレントドライブを変更する
ex.
	C:\Windows> Z:
	Z:\>
cd ディレクトリ名(正確にはパス名)
ディレクトリへ移動する/カレントディレクトリを変更する (cd : Change Directory)
ex.
	Z:\> cd C
	Z:\C>
上のディレクトリへ移動する場合は、特別な名前..を使う
ex.
	Z:\C> cd ..
	Z:\>
ルートディレクトリへ移動する場合は、特別な名前\を使う
ex.
	Z:\C> cd \
	Z:\>
dir
カレントディレクトリにあるファイルリストを表示する(dir : DIRectory)
ex.
	Z:\C> dir
type テキストファイル名
ファイルの内容を表示する
ex.
	Z:\C> type hello.c
オブジェクトファイルや実行ファイル等のバイナリーファイルは見てはいけない!

Ctrl-C(「Ctrl」キーを押しながら「C」キーを押す)
プログラムの強制終了
無限ループに落ち込んだり、暴走したプログラムを停止する場合等に用いる
(コマンドではないので最後の「Enter」は不要!)

 Tips

コンパイルエラーが出た時など、エディタでエラーを修正した後は同じコンパイルコマンドを実行します。
この様な場合、コマンドのヒストリ(履歴)機能を使いこなすと便利です。
F?キー(キーボードの上に並んでいるファンクションキー)や矢印キー等を使います。
マウスは使えません!全てキーボードで勝負だ!!
  ☆, 「Enter」や、, , 「Enter」で作業効率を大幅アップしよう!!

 黒地に白(灰)文字から白地に黒文字への変換

  1. コマントプロンプトのウィンドウのタイトルバーを右クリックしてメニューを出し、「プロパティ」を選択する
  2. 「画面の色」タブを選択し、「画面の文字」の右のラジオボタン○を選択し、下のカラーパレットから‘黒色’を選択する。
  3. 「画面の背景」の右のラジオボタン○を選択し、下のカラーパレットから‘白色’を選択する。
  4. 下の「OK」ボタンを押す。
  5. 「現在のウィンドウだけに適用する」または「このウィンドウを起動したショートカットを変更する」を選択して「OK」ボタンを押す。