Ｃプリプロセッサ（preprocessor）

• ファイル（主にヘッダファイル）のインクルード
• 定数やマクロの定義
• 条件コンパイル

ヘッダファイル

• 定数やマクロの定義（#define）
• 関数のプロトタイプ宣言
• 構造体の型定義
• 共用体の型定義
• 変数の外部宣言（extern）
  
  
• 複数のソースファイルから共通に参照されるものをひとつのヘッダファイルにまとめると良い
  

ファイルのインクルード

#include "ファイル名"

• インクルードとは、ファイルの内容がそこに記述されているものとして処理すること。 ファイルの内容をテキストレベルで自動的に貼り付ける（ペーストする）ようなもの
• 複数のソースファイルで共通のものをヘッダファイルとしてインクルードできる
• ファイル名は、
  • ファイル名のみ：ソースファイルと同じディレクトリに在る場合
  • 相対パス（ソースファイルが在るディレクトリが基準）
  • 絶対パス
  の何れかである。
  
• 標準ヘッダの場合は

  #include <標準ヘッダファイル名>
  

記号定数・マクロ定義

#define 名前 置換テキスト

• トークン名前を置換テキストで置き換える
• 名前は変数名と同じ形を持つ
• 長い定義は行末に\を置けば、次行に続けられる
• 名前の通用範囲は定義された地点からソースファイルの終わりまで
• 引用符で囲まれた文字列には適用されない
• #undefで未定義にすることもできる

　記号定数定義

#define	TAB	'\t'
#define	LF	'\n'
#define	PI	3.1415926535

	circle = r * r * PI;
	/* の様に使う */

　マクロ定義

#define	forever	for(;;)

	forever
	{
		/* 無限に繰り返す処理 */
	}
	/* の様に使う */

　引数付きマクロ定義

#define	max(A, B)	((A) > (B) ? (A) : (B))

	printf("x と y の大きい方の値は %d \n", max( x, y ) );
	/* の様に使う */

条件コンパイル

#if 条件式
/*
	条件式が真の時コンパイルされる
*/
#endif

#ifdef 名前	/* #if defined(名前)と同じ */
/*
	名前が定義されている時コンパイルされる
*/
#endif

#ifndef 名前	/* #if !defined(名前)と同じ */
/*
	名前が定義されていない時コンパイルされる
*/
#endif

#if 条件式
/*
	条件式が真の時コンパイルされる
*/
#else
/*
	条件式が偽の時コンパイルされる
*/
#endif

#if 条件式１
/*
	条件式１が真の時コンパイルされる
*/
#elif 条件式２
/*
	条件式１が偽で条件式２が真の時コンパイルされる
*/
#else
/*
	条件式が共に偽の時コンパイルされる
*/
#endif

• #ifdefを用いた条件コンパイルのサンプルへ

トークン（token：綴り）

プログラムを構成する意味のある塊。
識別子（名前）、キーワード、定数、文字列リテラル、演算子、他の区切子　の６種
トークンを区切るために空白が用いられることがある。

空白（blank：ブランク）

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